2018年06月22日

俳句日記 (407)


雑草

 久しぶりに晴れたので思い切って菜園の草むしりをした。我が家の猫額菜園はほぼ6坪ずつの3ブロックに分けられている。今年は一番東側のブロックに胡瓜4本、ゴーヤ2本、茄子2本、大玉トマト2本の合計10株が植えてある。
 4月末にこれらを植えた時には6坪の菜園は隙間だらけで、もっと沢山植えられるような気がしたのだが、ぐっと我慢した。毎年、ついつい欲張って植えすぎてしまい、その結果全てが育って来ると混み合って風通しが悪くなり、病害虫の発生を招いてしまう。懲りもせずこの失敗をやらかしているので、今年は思い切って減らしたのだ。これが功を奏して、それぞれが伸び伸び育っている。胡瓜も茄子も5月末から生り始め、ここのところは毎日食べきれないほど採れる。トマトもぼつぼつ採れ始めた。ゴーヤは元来が熱帯植物だから、もう少し暑くならないと生らない。
 ところがと言うか当然と言うべきか、根元に生え出した雑草が猛烈な勢いで伸び、茂り、トマトや茄子の根方を覆ってしまうようになった。根方の風通しが悪くなり、下葉が黄色味を帯び始めた。これでは何のために苗の本数を制限したのか、意味が無くなってしまう。早く雑草を引っこ抜いて、根元を少し耕し、空気を入れながら追肥をしてやらねばならない。
 気が気では無かったのだが、持病の膝痛が出たり、梅雨の雨が長引いたりで心ならずも放っておいた。しかし、いよいよ茄子を覆うほどにまで伸びて来た。幸い、膝痛はどうやら治まった。これも以前なら三日で治まったのが、今回は十日もかかってしまった。やはり年のせいなのだろう。
 とにかく、11時に始めて、昼食休憩を1時から2時までとって、5時まで。都合5時間かけて、雑草を全て抜き取り、だらしなく四方に伸びたトマト2本にそれぞれ支柱を6本も立てて枝を四方に広げて縛った。トマトはもう高さ1.8mになっている。茄子にも支柱、これは私の腰の高さ。胡瓜は高さ2mで蔓の芯を止め、子蔓、孫蔓を柵の空いた所に誘引して縛った。そして、それぞれの根方を円周状に少し掘り、燐酸と加里分の多い配合肥料を追肥として埋め込んでやった。
 心配していた膝痛はどうやらぶり返さずに済んだようである。これで明日から果菜類は元気よく、再度成長し、果実を生らせるだろう。風呂から上がって冷えたビールをきゅーっと一杯。美味いのなんの。そのまま夕飯を芋焼酎のロック、その後はパソコン机に座って「百子の日記」を冷やかしたりしながら、金沢の鯖の糠漬「へしこ」で富山県黒部の銘酒「幻の瀧」をぐびりぐびりで10時を回っちゃった。これで又々、勉強会のテキスト作りは明日回し、俳句会報も一寸伸ばしである。
  草取れば茄子も胡瓜も生き生きと
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2018年06月18日

俳句にならない日記 (17)



誰が杞憂と笑えるのか

 18日朝の大阪市北部地震には怖気をふるった。その前日には群馬県渋川市を中心に震度5の地震。大阪・高槻辺や群馬・渋川辺は数百年間、大きな地震が無かったところだという。二つの地震は距離が遠く離れているし、今恐れられている南海トラフ地震とは関係無いと地震学者たちは言っている。しかし、地震学のレベルはまだまだ低く、精度の高い地震予知などはとても出来ないようだから、安心はできない。むしろ房総半島北東沖で頻発している地震などもあり、またここ数年の各地での地震発生の頻度や火山噴火などを見るにつけ、やはり、この数年のうちに日本列島のどこかに極めて強烈な地震が起きると覚悟した方がいいのではないか。
 今朝の高槻市を中心に発生した地震は震度6弱という、地震国ニッポンとしては「ちょっと大きな地震」というところだったので、死者4人、負傷者数百人という被害で済んだ。東日本大震災(2011年3月11日 M9.0 震度7)の死者1万8千人、阪神淡路大震災(1995年1月17日 M7.3 震度7)の死者6千4百人とは比べものにならない軽微な被害であった。しかし、大阪という大都市直下型の地震だっただけに、大混乱を来たした。そして、それは「東京直下型」に見舞われた時の東京圏がどうなるかを考える上で、貴重なデータを残してくれたものとなったのではないか。
 今回の大阪北部地震で倒壊した建物は古い社寺や銭湯の煙突、いい加減な作りのブロック塀(これによって傷ましくも9歳の少女が犠牲になった)くらいのもので、普通の住宅やビルはしゃんとしている。まあ地震の規模が違うとは言え、阪神大震災から20年で、建築物の耐震性はだいぶ向上しているようだ。しかし、水道、電気、ガスのライフラインが依然として弱いし、鉄道の安全性維持にも問題がある。こうしたライフラインがストップすると、大都会はたちまち大混乱に陥る。道路や鉄道線路など水平方向だけではなく、最近は超高層ビルが多くなって垂直方向の往来の安全性にも注意を払わねばならない。今回も日本一ののっぽビルなどと自慢していたアベノハルカス(高さ300メートル)のエレベーターがストップして一時かなり混乱したようだ。その他、今流行りの高層マンションもエレベーターが動かず、高層階住人は往生したという。
 とにかく今回の地震によって、密集都市が地震とどう折り合いをつけるかについて、予告無しの「真剣な実地演習」を行うことができた。これは実に得難い実験である。この貴重なデータを「東京大地震」に生かさない手はない。しかし、それができるかどうかは政治と行政の力なのだが、今日の中央政府や首都圏自治体の有り様を見れば、真に心もとない。
 二年後の八月には東京オリンピック。その時、東京直下型大地震に襲われたら、どう対処したら良いのか。アベ政権は「国際観光振興は国是」などと叫び、年間1千万人の外客誘致などと言っている。地震など経験したこともない欧米人が「震度7」にさらされた時のパニック状況を想像しただけでも、これは大変な事になると思わねばならない。われらがシンゾーさんが得意満面の笑顔で開会式に臨んで大鉄傘に押し潰されても、それはまあ以て瞑すべしかも知れない。しかし、無辜の民が悲惨なめに遭うのを、何とか最小限に食い止める工夫を今から凝らしておくことは、為政者の義務である。しかし、ソーリダイジン以下、政官界の大立者はみんなそのことには口をつぐんでいる。
 万が一、東京オリンピックの最中に直下型大地震が襲って、東京圏が阿鼻叫喚の巷と化しても、「天災だからしょうがない」と澄ましていられるとでも思っているのだろうか。それに対する「手当」を少しでも積み上げて、それを国民に示して、幾分なりとも安心感を醸成して行くことが政治を任された者の最低限の務めなのではないのか。
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2018年06月14日

俳句日記 (406)


モーレツ

 「あーたまらない、もー嫌だ−」
 隣家へ回覧板を届けに行った山の神が血相変えて飛び込んで来るなりわめいた。腕や足を掻きむしっている。薮蚊に襲われたのだ。
 我が家の庭は今や胡瓜、茄子、トマト、ゴーヤなどがぐんぐん大きくなり始め、足元には雑草が負けじとはびこる。新鮮野菜を生のまま食べたいので、農薬は掛けない。薮蚊にとっては楽園。六月に入るや猛烈に増え始めた。
 蚊が好む人とそうでない人がいる。我が家の蚊は山の神が大好きで、一歩庭に出るやたちまちわっと寄って来る。蚊除けミストスプレーを吹いてから出れば大分違うのだが、ちょっと出るだけだからと手を抜くと必ず猛襲に遭う。そのたびに悪いのは蚊ではなく、私ということになる。こういう害虫を野放しにしておくのが良くない、私を狂い死にさせる気かということになる。そのくせ、「取り立ての胡瓜や茄子はやっぱり美味しいわね」なんて言っている。
 庭の草むしりや手入れなどをやる時にはあらかじめ、フマキラーの「ヤブ蚊バリア」という殺虫剤を茂みや地面に噴霧しておくと、数時間は蚊がいなくなる。これは確かに効く。しかし480mlのスプレー缶が七百円近くする上に、あっという間に空になってしまう。まあ刺されていつまでも痒い思いをするよりはと、この出費は厭わずにせっせと吹いている。しかし、胡瓜や茄子をちょっともぎに出る時など、いちいちスプレーするのも面倒だ。それについつい忘れてしまう。そうすると必ず刺される。もともとは蚊に好かれない質だったはずなのに、近ごろは私も無闇に刺されるようになってしまった。「それはね、皮膚からお酒が年中噴き出しているからよ」と憎まれ口が聞こえて来る。
 薬屋に言って「かゆみ止め下さい」と言ったら、キンカンとムヒの液状とクリーム状、サリキッスローションという新顔などあれこれ並べた。「みんな二本ずつ下さい」。うらなりの茄子みたいなオヤジは「え」と言った。「あの、どれか一つを塗ればいいんですが・・」「うん、分かってる。いろいろ試してみたいし、家のあちこちに置いておくから」「そうですか、有難うございます。えーと、7千ウン百円となります」。後でアベカワモチみたいなカミサンと「きっと薮蚊だらけの草ぼーぼーの化物屋敷に住んでるんだよ」なんて言ってるだろう。まさにその通りなのである。
 とにかくこれで安心。早速、家に戻って菜園に入った。今日、始めてトマトが一個採れた。胡瓜と茄子はじゃんじゃん採れる。辛味大根も引き抜いて、すぐに卸して、茹でたうどんを冷やして、生卵、刻み葱、青シソ、茗荷、削り節、海苔と一緒に辛味大根卸しをたっぷり載せ、濃い目の汁をぶっかけて、昼食。
 美味いから夢中で掻っ込んでいたが、気が付くと腕がやみくもに痒い。やはりさっき刺されたのだ。サリキッスローションというのを試しに塗ってみる。間もなく効いてきた。よしよし、しかし「サリキッスとは妙な名前だなあ、英語ともドイツ語とも思えないし」。容器の裏側を見ると、聞いたこともない富山の薬屋である。なんどか妙な名前を黙読反芻しているうちに、「スッキリサ」を引っ繰り返したんじゃないかと思った。売薬には昔から人を食ったような名前がよくある。
  茄子もいでキンカン塗ってムヒ塗って
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2018年06月06日

俳句にならない日記 (16)


みんな怒っているのだ

 一昨日6月4日夜、このブログ「水牛のつぶやき」に「俳句にならない日記(15)私たちが蒔いたタネ」というタイトルで"酒呑洞怒りの一文"を発信した。
 これは同日、森友学園への国有地不当廉売に関する折衝経過について財務省が決裁文書を改ざんして国会に提出していたこを自ら認める調査報告書を発表したこと、にも拘わらず張本人の元理財局長・国税庁長官佐川某はクビにもならず単なる停職3ヵ月、直属上司であるミゾーユーの財務大臣麻生某はそのまま大臣の席に居座り、その親分のソーリダイジン安倍某は「二度と再びこうしたことが起こらないようにすることが政治家のつとめ」などと、まるで人ごとのように言ってしゃしゃあしていたことに、我慢がならなくなって、書きまくり、配信したわけである。
 元はと言えば首相夫人のアキエさんとかいう、失礼ながら脳味噌の配線がこんがらかっているようにしか思えない人が森友学園の名誉校長になったから始まったことなのではないか。「こんな素晴らしい学校は無い」とかなんとか褒め称えて、自分の秘書官を使って財務省に森友に対する土地払い下げに関する「問い合わせ」をするほどの肩の入れようだった。こんな"特殊関係"について国会で質問された首相は、「私も妻も全く関係無い。もし関係があったということが明らかになったらソーリダイジンも国会議員も辞める」と大見得を切った。それが導火線になって、財務省は"証拠隠滅"工作に狂奔し始めた。「国会が紛糾するのを避けようと」、土地払い下げに関する決裁文書を改ざんしたのだという。そしてその指揮を執ったのが当時の佐川理財局長だったというのである。
 改ざん文書によって国民と国会を欺いたというのに、こともあろうに大阪地検はその佐川某を罪があったとは認められないとして「不起訴処分」にしてしまったのである。行政が腐っても、立法が無力化しても、司法だけはしっかりしている筈だ、というのが国民一般が信じる「最後の頼みの綱」なのだが、今や司法までもがなあなあの世界に足を踏み入れてしまったのか。
 まあ何だかんだ言っても、ダメな議員を選んだのは私たち国民であり、そのバカ議員が選んだのが責任感欠如の首相であり、引いては司法上層部である。結局は私たち一人一人に責任があるのだと、理屈では分かっていても、どうにもこうにも我慢がならなくなっての一文であった。その挙げ句に、誰彼無しに「読んで、読んで」とメールしまくったのである。
 その反響たるや物凄かった。この「水牛のつぶやき」というブログは酒呑洞が思いつくままを勝手に書きまくっているもので、読んだって何の役にも立たない。読んで下さる方には申し訳ないが、全く時間の無駄である。だから、当然のことながら、このブログを覗いて下さる奇特な方はあまり多くない。多い日で30数人、少ないと一ケタ台である。40人台になったりすると、「うんうん、人気が出て来たようだ」なんて傍らの猫に報告したりしている。無論ニャアとも言わない。
 それがである。4日の夜9時少し前に発信したのだが、その晩12時近くにseesaaというブログ管理者の「アクセス解析欄」を見たら、「アクセス件数92、 訪問者49人」とある。そして翌5日は何と「アクセス件数152,訪問者78人、ブログ人気順位6758位」となっていた。
 「水牛のつぶやき」を始めたのが2008年1月6日だから、もう丸10年もこういうバカな文章を垂れ流しているわけで、お付き合い下さる毎日平均30数人のお方は大慈悲観世音菩薩だが、とにかくこれまで10年、こんなに訪問者が押し寄せたことは無い。「人気順位」だって大抵は2万位台、良くて1万1千台だった。「6千番台」というのはかなりの「人気ブログ」なのだという。
 中には「モモコ会長(筆者注:俳句会会長)に、『スイギュウのアタマに血が上っているようで、脳溢血でも起こすといけないから、ブログを見た感想と共になだめてやりなさい』と言われたので、拝見しました。御説ごもっともです」という俳句仲間のけしからんメールもあったが、皆さん大真面目で賛意を表するご意見を寄せて下さった。6日夕刻までになんと19人もの方々から、「総辞職が当然です」とのメールが届いたから驚いた。怒っているのが酒呑洞水牛だけではないことが分かって、意を強くした。
posted by 水牛 at 20:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月04日

俳句にならない日記 (15)


私たちが蒔いたタネ

 「ソーリ、政治的責任はッ・・」。(しばし空白。恐らく背中を見せて歩き出した安倍首相に追いすがった質問。無視しょうと歩き出したが、さすがにまずいと思ったのだろう)「えー、二度と再びこのようなことが起こらないようにすることが政治的責任であります」(6月4日午後7時、NHKラジオのニュース)。
 森友学園という胡散臭い組織に国有地をただ同然で払い下げた黒い霧事件。その問題が国会で紛糾するや、当事者の財務省は払い下げ決定の決裁文書を改ざんし、国会に提出していたことが明らかになり、その「調査報告書」が4日、発表された。当時、理財局長だった佐川宣寿前国税庁長官が財務相や財務次官にも一切報告せずに、直属の部下の理財局総務課長らを使って改ざんしたという内容である。「こうなったらしょうがない、佐川君と総務課長らに引っ被ってもらおう」という調査報告書である。
 「決裁文書を改ざんするなどあってはならない事であり、真に遺憾」と麻生財務大臣は記者会見で言い、安倍首相も同じことを言っている、然るに、その責任の取り方たるや、啞然たるものである。麻生財務大臣は「財務大臣としての給与1年分を返納する」だけである。そして真犯人と目された佐川元理財局長はわずか停職3ヵ月、安倍首相は全く責任を取らない。
 国権の最高機関であり、国民の権利を代弁して国の政治を司る国会に対して、改ざん文書を提出して虚偽答弁を繰り返してきたのである。中国やサウジアラビアなどだったらサガワさんは一も二も無く首を刎ねられる。アソウさんは無期懲役であろう。アベさんもむろん獄につながれる。
 まあこういうところは「法治国家」の名の下に、かなり緩やかな扱いがなされる日本ではあるが、こんないい加減な責任の取り方があっていいものなのだろうか。水牛としては内閣総辞職、それが出来ないのであれば最低限、麻生財務大臣辞任、佐川理財局長懲戒解雇だけはやらなければならないところだと思う。なにしろ佐川という人は安倍首相、麻生財務相が「理財局長として職責を全うした有能な人材」として国税庁長官に抜擢した人物なのである。国税庁長官と言えば、ウソをついて脱税した人間を摘発逮捕できる権限と義務を持った行政府の最高幹部である。そういう人が実は嘘つきの張本人でしたと言うのなら、アソウさん、アベさんは、これから国民にどうやって「正しい税務申告」を求めて行くつもりなのだろうか。
 今回の森友問題では、直接、森友側とのやりとりに関わった近畿財務局には、佐川の指示による文書改ざんや問題隠蔽工作に反対する声があったと言われている。それを佐川ら本省の抑え付けが厳しかったために、命令に従った担当者が苦悩の末に自殺している。ノーテンキというのか本当に脳味噌が薄いのか、麻生氏は「まことにいたましいことで」なんて言っているだけである。自分だけが似合っていると思っているのだろう、おそらくウン十万円する帽子をかぶってしゃあしゃあしているところは、まさにドサ回りの三下奴にも劣る。
 しかし、考えてみれば、こういう人をはじめ、この政権を選んでしまったのは、私たちなのである。嗚呼。
posted by 水牛 at 20:51| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする