2019年06月02日

俳句日記 (492)


番町喜楽会第162回例会
「入梅」と「水馬」を詠む

 6月1日(土)夜、九段下の生涯学習館で番町喜楽会の6月例会が開かれた。この会も発足後既に丸16年、会を重ねて162回になる。姉妹句会の流溪句会と喜楽会を吸収合併し、日経俳句会からも希望者を受け入れ「番町喜楽会」という会名にして新たなスタートを切ったのが平成23年(2011)3月11日。奇しくも東日本大震災当日、子規の故郷松山の吟行で松山城に登った日だった。そこからも既に丸8年たっている。今や常連メンバー21人を擁する堂々たる句会になっている。日経俳句会、酔吟会などと比べて「若い会」という印象が濃かったのだが、やはりこのところめっきり「老練ぶり」が目立つようになってきた。そろそろ本気になって若手をリクルートする必要が出てきたようだ。
 第162回例会は出席14人、投句参加6人で、「入梅」と「水馬」の兼題に当季雑詠を加え投句総数は98句だった。選句6句で句会を行った結果は、なんと投句総数の約7割68句に点が入るという大乱戦となった。それらの中で3点以上を獲得した句は、
 ゆるやかに脱ぎすててあり蛇の衣    玉田春陽子
 ミッキーの傘が先頭梅雨に入る     須藤 光迷
 畝合を泳ぐ合鴨梅雨に入る       谷川 水馬
 金色の鯉の背を越す水馬        須藤 光迷
 田圃たんぼ越後くまなく梅雨に入る   堤 てる夫
 入梅や独鈷の帯の締まる音       廣田 可升
 あめんぼう流され前へ前へ行く     田中 白山
 あめんぼのレガッタ始まる水たまり   前島 幻水
 朝焼を見て満ち足りし二度寝かな    嵐田 双歩
 原っぱの大樹に集ふ夏帽子       塩田 命水
の、わずか10句だった。いつもは高点句が15句近く並ぶのだが、今回は極端に票が割れた。
 さて水牛句だが、さんざんであった。もともと、夏風邪をこじらせて気管支炎になり、酒を飲む気にならないという稀有な事態に陥った1週間で、幹事から「句が届きませんがどうしたのか」とメールが届いて、大慌てで30分で作ったドロナワだから無理もなかった。5月というのに30℃を超えるキチガイ天気に、蒲団をはいではまた風邪をぶり返す、ヤケッパチ気分を5句並べて送ったら、案の定みんな2点、1点だった。
  梅雨入などどこかに飛んで炎天下   (0)
  水馬急な猛暑に立ち止まる      (1)
  苦しげに毛玉吐く猫暑し暑し     (1)
  物忘れぐんと進みし猛暑かな     (2)
  チキンカレー極辛にする猛暑かな   (2)
やはりお座なりな作句態度にお灸が据えられた。
posted by 水牛 at 20:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする