2019年11月05日

俳句日記 (540)


秋晴れの午後、第167回番町喜楽会
「立冬」と「七五三」を詠み合う

 11月4日(月)午後3時、東京・九段下の千代田区生涯学習館で第167回番町喜楽会が開かれた。夏も秋も滅茶苦茶な天気が続いていたが、ようやく落ち着いてきたのだろうか、この日は青空が広がり、白雲が浮かぶ上々の天気。しかもこの日は文化の日の振替休日ということで、昼間に句会開催。大方は昼間だろうが夜だろうが「暇と言えば暇、忙しいと言えば忙しい」という人たちばかりだから、出席16人、欠席投句4人と、いつもと同じようなサイズの句会である。
 いつも通り投句5句選句6句で句会を行った結果、最高点は玉田春陽子さんの「投げ上げる声も受け止め掛大根」の6点。続く5点は2句で嵐田双歩さんが「薄目開け犬のまた寝て今朝の冬」と「変な顔わざとして見せ七五三」で一人占めした。以下、4点3句、3点9句が続いた。
『立冬』
薄目開け犬のまた寝て今朝の冬      双 歩
立冬やカレー日和の神保町        冷 峰
韓国語消えて長崎冬に入る        百 子
立冬や青菜の畝の薄明かり        光 迷
朝刊のバイクの音も冬に入る       双 歩
閉館の時刻繰り上げ冬に入る       春陽子
『七五三』
変な顔わざとして見せ七五三       双 歩
ダウン児の晴れ着の笑顔七五三      白 山
七五三シングルママの凜々しくて     白 山
権禰宜が写真撮ります七五三       てる夫
祖父は元名カメラマン七五三       而 云
母と子の二人で生きて七五三       迷 哲
『当季雑詠』
投げ上げる声も受け止め掛大根      春陽子
どん尻に弾む笑顔や運動会        光 迷
冬ざるる流れ尖りて千曲川        てる夫
 上記の高得点句の中にはどうかと思われる句もいくつかあるが、これはまあ人気投票の句会の選句結果によくあることである。水牛がいいなあと思ってとったのだが、2点しか入らなかったのは次の3句。
猫用のこたつを出して冬が来る      満 智
湯冷めして二十数へしころ思ふ      命 水
耳うとき身にも沁みるや初時雨      斗詩子
 いずれも落ち着いて読めばいい句だと思うはずである。
 かく申す水牛の句は以下の5句。
台風のがらくた山や冬に入る
孫無くて参道よぎる七五三
柿食へば地震警報けたたまし
暖房はまだか夜寒の終電車
虫歯治療完了ですと秋うらら
 いずれも富士山の頂上で屁を放ったような塩梅の受け取られ方であった。今になって見直せばさもありなんという感じの、いい加減な句ばかりである。
posted by 水牛 at 00:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする