2019年11月15日

俳句にならない日記 (22)


ああ情け無い

 日本の憲政史上、総理大臣在任期間が最長となる人にしてはあまりにもみみっちく、下司な根性をさらけ出してしまったアベシンゾーさんは、これからどうなさるおつもりだろう。「桜を見る会」をめぐる醜聞である。
 毎年春、日本国の発展に尽くした人たちを総理大臣が新宿御苑に招いてお花見を行うことが内閣府主催の恒例行事になっている。日本国を束ねる首相の座に着き、政治家として頂上を極めた気分を味わう園遊会である。首相という職務は激職で、まかり間違えば日本を危うくしかねない白刃の剣を渡るような場面も再三である。そうした苦労を潜り抜けて、国民の暮らしを安らかに保つ責務を負っている。そうした大仕事を背負っている人なのだから、一年に一度、こうした晴れやかな舞台を国家予算を投じて設けるのも悪いことではない。時の首相に「太閤の花見」気分を味合わせてやるのも結構なことではないか。
 ところが、今回は違う。この花見園遊会は年を経るごとに招待者が増えてきたのだが、昨年はそれまでの1万人を一挙に1万8千人に増やした。予算も膨らんで六千万円くらいになったという。
 招待客の人数や基準は極めてあいまい。世の中の為になった人も招かれてはいるようだが、テレビ映りのいいタレント、芸能人が多い。大多数は与党自民党を中心とした議員からの「推薦」によって決めているようだ。当選回数によって4人推薦できるペーペーから数十人推薦できる議員までランク付けされているという。そして、アベシンゾーさんはなんと850人もの地元後援会メンバーを招いた。この人たちがどの程度日本国の発展に尽くしたのかは分からないが、国家予算を使って開く会に地元山口からこれほどの人数を招くのはいかがなものか。さらに、これらの地元応援団を招いた前夜祭なるものが会費五千円という破格の安さ。会場となった某一流ホテルは立食パーティ形式でも1万1千円はかかるという。となると、その差額の出所はどこか。かなり前のことになるが、オブチ某という女性議員が支持者たちの観劇会会費を後援会が負担していたことが明らかになって大臣を辞任した。シンゾーさんはどうなさるおつもりか。
 それより何より、内閣総理大臣ともあろう人が、何故こんなみみっちいことをしたのか。それが情け無い。「来年は止めます」なんて言っているが、それで済むと思っているのだとしたら、実に浅はかである。日本のために力を尽くしてきた人たちを総理大臣が招いて行う「桜を見る会」は、それなりに重要な働きのある行事である。それを「うるさいこと言うんなら止めりゃいいだろ」と言うのは、国を司る首相の言葉とは到底思えない。
posted by 水牛 at 22:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする