2019年11月20日

俳句日記 (547)


千葉・養老渓谷吟行 (3)

連句を巻いた

 心ゆくまで飲んで食べた16人だが、人によって酒量の多い少いがある。節度を保って晩餐を楽しんだ人たちはにこやかに自室に引き揚げ、また温泉に浸かりにゆく人も。しかし、それはあくまでも少数派で、懲りない11人が幹事部屋になだれ込み、二次会を繰り広げた。
 飲むほどに意気軒昂、「連句を巻こう」ということになった。皆々酔いが回って、気だけはふくらむがまともな句は出て来ないといった状況の下で、何とかかんとか半歌仙(十八句)が巻けたのは奇跡としか言いようがない。一重に迷哲幹事が冷静に酔吟を書き留めてくれたお蔭である。

半歌仙「養老の男」の巻

養老の男三人掘炬燵                嵐田 双歩
 メールしなきゃと姐御立膝            星川 水兎
その上の墨田の堤土筆摘む             玉田春陽子
 ころころころと転ぶ草餅             田中 白山
すまないと寅さん仰ぐ春の月            大澤 水牛
 旅行鞄を忘るデッキに              向井 ゆり
(ウラ)
母と子の二人のカレー蝉時雨            廣田 可升
 七十万年地層ほじくる              和泉田 守
霧深き房総の宿人恋し               中村 迷哲
 しどけなく寄りめそめそと泣く          金田 青水
兄(あん)ちゃんが居るばってんが冬来る      谷川 水馬
 さはさりながら猫柳咲く                双歩
フルートの音の外れて春うらら              水兎
  安房鴨川の朧月かな                 春陽子
春風や沢尻エリカ飛んだのね               白山
 揚がる雲雀に濁り酒酌む                水牛
花散らす養老川に連句巻く                ゆり
 ダボにトリプルみんなちょぼちょぼ           可升 (満尾)

 という具合だったが、呂律の回らなくなった11人にしてはなかなかどうして大した一巻である。

  半歌仙巻いて一息今年酒     酒呑洞
posted by 水牛 at 23:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする