2013年10月10日

俳句日記(276)

またまた不名誉の負傷
 書斎のパソコンテーブルに右胸を強く打ち付け、肋骨にひびが入った。10月5日の夜のことである。今日で十日目。7日に三ツ沢整形外科で貰った膏薬を貼り、固定ベルトを締め、鎮痛剤を飲んで、痛みはなんとか薄らいできた。
 ここの先生はむっつり何とかを絵に描いたような人物で、後期高齢者の男性患者などには必要最小限のことしか言わない。「お久しぶりです」と愛想を言ったら、「去年のちょうど今頃診ましたよ」と言う。そうだったそうだった。奇しくもまさに1年前、桜の木の枝下ろしで足踏み外し転落、右肩を強打してここへ来たのだった。まあそれはさておき、レントゲンを撮る。「上から10番目の肋骨にひびが入ってますな。まさに折れる寸前だ。こりゃしばらく痛むな」と言いながらニヤリと笑った。
 パソコンテーブルは酒瓶やグラス、猪口、ぐい呑みなどを納めたサイドボードの手前にあり、サイドボードの奥には出窓がある。出窓はサイドボードに半分隠れており、そのへこみは誰にも邪魔されない、居付き猫チビの安楽スポットである。9月半ば本州を縦断した台風18号の際に、書斎の窓を外からしきりに引っ掻くので入れてやったが最後、もうまるで昔からの住み処のように、窓を開けると飛び込んで来て居座る。何か食わせろとせがむので餌をやったら、いつの間にかそれが当たり前のようになってしまった。
 しかし、大小便はどうする。こんなところでされては堪らない。山の神と寝太郎は「消臭猫砂売ってるよ、ここにトイレ作ってやれば」などと他人事のように言う。冗談じゃない。そこまで面倒は見られないと、夜になると「ハウスに帰りナ」と言って、窓から放り出す。5日の晩も帰宅して椅子に乗ってサイドボード越しに出窓の中のチビの襟髪つかんで、窓から放り出した。その拍子に、片脚かけていた椅子がぐるりと回転、ずでんどう、倒れた拍子に右脇腹をテーブルの縁に打ち付けて悶絶した。この日、番町喜楽会という呑兵衛の多い句会があって、少々飲んでいたことも重心の定まらない原因であったのかも知れない。またまた後悔先に立たずの不名誉なる負傷となった。
 チビは山の神と全く同じ。「私はそんなこと知りませんよ」と平気な顔。いつものように昼近く書斎の窓が開くとさっと入って来て、餌をねだり、満腹すると出窓のへこみに入って眠る。外から見ると、実にあどけなく実はしたたかな「飾り窓の猫」である。
  肋骨のひびの疼きや蚯蚓鳴く
posted by 水牛 at 23:14| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あらあら・・・・
お見舞い申し上げます。災難は思わぬときに・・・。実は百子も先日上田の家の濡れ縁から頭から後ろ向きで落ちました。落ちていく瞬間。
「あぁ死ぬ時はこんな風に思わぬことで・・・」と思ったものです。幸い肘を強く打っただけで、頭も少々打ちましたが、一週間生き延びています。
おかげさまで、持ち上げることもできなかった右腕はどうにか用を足せるほどに回復しました。
 最近つくづく思います。回復力って人間の力ってすごいなって。これも桑先生が体調を整えてくれているからだと思います。長年苦しめられてきた肩こりはすっかり無くなりました。
 なのに…自分の不注意で怪我するなんて、水牛先生!お互いに気をつけましょうね。
くれぐれもお大事に。
Posted by momoko at 2013年10月14日 07:47
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