2019年04月18日

俳句日記 (481)



日経俳句会第178回例会のこと
「春燈」「竹の秋」と雑詠に35人から104句

 4月17日(水)夜、日経俳句会の第178回が開かれた。今回の兼題「春燈」はまだしも「竹の秋」が少々難しかったようで、句会での票が割れた。
 句会は投句3句、選句6句(欠席者は5句選)で行った結果、最高点は8点で欠席投句参加の金田水さんの「春の灯やとなりに若き一家来る」の一句だった。「何しろ気分の良い句」というのが大方の褒め言葉であった。次席7点は「春燈やレッスン室の影ふたつ てる夫」「宿下駄で降りる石段春燈 水兎」「竹の秋片頬かげる磨崖仏 木葉」「春風を見てをり杖に手を重ね 而云」の4句、三席6点は「風やわらか慣らし保育の涙跡 ゆり」「田起こしや土黒々と命棲む 三代」の2句だった。
 5点句は「春の燈や回覧板の行くところ 博明」「山峡に春燈ぽつり無人駅 庄一郎」「まんぷくのこども食堂竹の秋 冷峰」「新しき朱の春帽子六地蔵 昌魚」の4句。4点句は「春燈や宿の図書室ひとり占め 綾子」「路地裏に三味の爪弾き春あかり 操」「大王の墳丘鎮め竹の秋 反平」「鎮魂の旅の終はりや竹の秋 阿猿」「廃線を抱くようにして竹の秋 十三妹」「眠る田の畦をふちどり蓮華草 木葉」「花散らし風は嘯くまた逢おう 十三妹」「うぐひすの呼ぶよ下総酒処 水牛」の8句だった。
 上記以外で水牛が採った句は以下の通り。
一言に優しさ宿る春灯し    実千代
 ちょっとした心遣いの一言が優しさと温みをもたらしてくれた。「春灯」とよく呼応している。
再会に心満ち足り春燈     反平
 お互いのちょっとした都合などから長年会えず仕舞になっていた人との、ようやっとの再会。「良かったなあ」という気分が「春燈」にぴったり。
終りなき住持の説教竹の秋   二堂
 坊主の説教はつまらないものと相場が決まっている。それを長々とやられる。仲春の「竹の秋」の季語がとても良く合っている。
にべもなく切れし電話や竹の秋 水兎
 別に竹の秋とは限らないのだが、こういうことはちょくちょくある。竹の秋は「木の芽時」にも相通じ、なんとなくこうした雰囲気が合うなあとも思う。
 水牛句は、
春燈のうしろ姿のやはらかし   (1点)
取れすぎし青菜頒けゆく竹の秋  (2点)
うぐひすの呼ぶよ下総酒処    (4点)
 という結果だった。9日の下総吟行の句が高点取ったのは嬉しかった。「春燈のうしろ姿」は自分ではなかなか良くできたと思っていたのだが、あまり評価されなかった。
posted by 水牛 at 01:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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