2019年12月07日

俳句日記 (556)


難解季語 (48)

大雪(たいせつ)

 12月7日は二十四節気の「大雪」。陰暦11月の節(月の始めに置かれる基準点)で、遠い山の峰はすっかり雪に覆われ、北海道から北陸にかけては猛烈な吹雪に襲われるようになる。関東平野も空っ風が吹き始める。さあいよいよ冬将軍の到来だという、なかなか重要な季節の区分点なのだが、人々はあまり気に止めない。同じ二十四節気でも「立春」「立冬」「冬至」などと違って、「大雪」は日常会話に登場しない。あまりなじみの無い言葉で、「おおゆき」などと呼ぶ人も出て来る。
 俳句でも同様で、れっきとした季語なのだが、小さな歳事記だと載せていないのもある。大きな歳事記でも例句が無いものさえある。実際、「大雪」で句を詠むと、「おおゆき」と誤読されてしまいそうなものが出来たりする。それに、イメージが固まってしまう季語でもある。とにかく作りにくいから、どうしても敬遠され、季語としても人気が無いのだろう。
 しかし、この頃から、鰤、鱈、牡蠣、そして河豚、鮟鱇、美味い魚がいよいよ旨くなって来る。もちろん、酒も極上が続々登場だ。

  大雪の夜は千代紙のだまし舟   奥村美那子
  大雪や暦に記す覚え書き     椎橋 清翠
  古書重く今日大雪の膝の上    宇多喜代子

  大雪や今夜は鍋と決めにけり   酒呑洞
posted by 水牛 at 13:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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