2020年09月08日

俳句日記 (616)


番町喜楽会9月例会

 あらゆる句会がコロナ自粛で逼塞している中で、番町喜楽会だけが毎月一回の例会を開いている。千代田区が会議室利用を認めてくれているおかげである。お顔もそうだが、やること為すこと全てが厚化粧の百合子さんは、個人的にはあまり好きになれなかったのだが、「文化活動の場を提供します」との英断を下してくれたので、いっぺんに好きになった。「小池都知事ガンバレー」
 9月7日(月)午後6時、ようやく出かける場所が見つかって嬉しそうな14人が集まった。本日の兼題は「厄日」と「秋草」で投句は5句。欠席投句参加の7人分を加え、投句総数105句。選句は6句で句会を行った。
 今日は春陽子という化け物のような点取り虫が票を掻っ攫ったが、これも自民党総裁選と同じで、必ずしも「良いから選ばれた」と言い切ることは出来ない。句会の票もその時々の流れのようなものがあって、一方に流されることがある。実際、今夜は2点以下にも結構いい句があった。まあそれはともかく高点を得た句を掲げておこう。
「厄日」
爪切って身を軽くせし厄日かな    玉田春陽子(5点)
忘れ物今日は三つ目厄日かな     斉山 満智(4点)
水吸ふて厄日の砥石深き色      嵐田 双歩(3点)
打つ度に釘ひん曲がる厄日かな    玉田春陽子(3点)
古雨戸父と釘打つ厄日かな      中村 迷哲(3点)
二百十日復旧未だ千曲川       堤 てる夫(3点)
二百十日総理辞任の大嵐       前島 幻水(3点)
「秋草」
地方紙に秋草くるみ帰京せり     廣田 可升(6点)
秋草や買手のつかぬ一等地      玉田春陽子(4点)
秋草の彩り豊かままごと膳      須藤 光迷(3点)
歩荷行く尾瀬の秋草揺れにけり    嵐田 双歩(3点)
「当季雑詠」
それほどの期待もされず案山子立つ  玉田春陽子(7点)
海風の抜ける道なり青蜜柑      須藤 光迷(4点)
藤袴咲いた咲いたよ妻の声      堤 てる夫(3点)
小流れの底の罅割れ残暑光      須藤 光迷(3点)
這うようにたどり着きたる九月かな  斉山 満智(3点)
雲ひとつ無くてぎらぎら地蔵盆    大澤 水牛(3点)
 句会が終わればこういう御時節だから真面目な人は帰る。しかし素直に帰れない春陽子、可升、光迷、水牛に金田水、塩田命水の6人は、九段下の蕎麦屋「丸屋」に行く。丸屋のまんまるのおばさん、実に嬉しそうに迎えてくれる。何しろ店開けていたって客が来ないのだ。板わさ、もろきゅう、おろし蕎麦で〆張鶴の冷やを二杯三杯傾けて、大いに英気を養った。(20.09.07.)
posted by 水牛 at 00:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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